FC2ブログ

作文教室の見学レポート

 作文教室見学のレポートが届きました。
 では、どうぞ。

作文授業
小西先生

内容は限られた時間内にお題、テーマに沿った作文を仕上げる演習。

対象は小3~中学生までで、年次により少しづつ演習内容はアレンジされている。
今回私は聴講生的なスタンスで関わるつもりで出席したが、
気付くと補助の先生ということにされていた。
でも、生徒たちからすれば見慣れない大人が後ろで見ているより、
今日はもう一人先生が付いてるというほうが分かり易く安心だろうし、
小西先生には良い判断をしてもらった。

まず最初に思ったのは、自身の家庭教師の体験を振り返っても
この年次の子供たちを一時間課題に集中させるというのは
それなりに大変だろうな、ということだった。
どんなふうに授業を進めるのだろう、と思った矢先
一人の子が鼻血を出してしまい、てんやわんやになった。
指示があればすぐに動こうと思ったが、
小西先生は稲荷先生を呼ぶよう最年長の生徒を指示し、
事態の収拾にあたられた。
(思い返せば、もう少し積極的に動いた方が良かったかな…。)

とにもかくにも鼻血は無事に落ち着いて、授業は再開された。
と言っても、このスタイルは、任意の1時間に課題作文を仕上げることで、
しかも与えられているテーマは全員違うため、(厳密には学年単位かも)
全体に向けて話すことはほとんどなく、
授業というよりは自習室的な雰囲気が強いかもしれない。
行き詰る都度、先生を呼んで質問して壁を突破するといったスタイルだ。

各々の手元の紙を覗いていくと、すらすらと書き進める生徒、
詰まって小西先生を呼ぶ生徒、じっと課題文を見つめる生徒などさまざま。
しかしどの生徒も共通して、原稿用紙とは別に、
見慣れない四角いボックスのたくさん書かれた紙をかならず手元に置いている。
これは「下書きボックス」である(勝手に命名)。
この「下書きボックス」について説明する。
そもそも、作文に関しては苦手意識を持つ生徒が多い。
その理由はいろいろあると思うが、端的に言うと
「何を書いていいかわからない」ということではないかと思う。
(自分はそういう風に思った経験がないので、推量でしかないが)
このレッスンでは、作文に慣れていない状態でも分量を書けるような仕組みとして、
四角いボックスの下書き・メモ書きを埋めていく用紙が使われている。
これぞ下書きボックス。
基本、段落ごとに縦軸を変え、文脈ごとに横軸を変えるというルールだが、
要するに四角の箱中に起承転結のエッセンスを詰めていく作業だ。
おそらく、課題を与えられている生徒にとっては、
四角の箱が左上から文字で徐々に埋まっていき、
視覚的にどの程度自分が理解・整理を進めたのか
わかるツールとして効果的なのだろう。
ちょっとずつボックスを埋めては、見返してふむふむという顔をしてから
また次のボックスを埋めにかかる姿を見ていると、そのように感じられた。

授業が進みふと脇を見ると、小西先生が、
一人の生徒の下書きボックスを見て、赤ペンで花丸を付けている。
「感じたことが、ちゃんと書けている」から花丸だと。
それを見て私は、ここは重要なポイントだと思った。
なぜならば、どう表出するか?を説くことは多いが、
何を表出するか?を焦点にあてることは通常あまりないからだ。
しかし、私の当て推量が正しければ、まさに何を書いていいかわからないために
苦手意識、苦痛を伴う作業になっているのであれば、
何を表出するか?に焦点を当てることは必ずその生徒にとって
この先作文する際のしるべとなるであろうからだ。
更に、日本の子供はシャイなので、自分がどう思ったかをストレートに出すことを
恥ずかしがったり、あけすけなことと考える傾向があると思う。
先生はそれを積極的に推奨し、自分の感想を書いた箇所を上手にほめることで
生徒のモチベーションを上げることができていると感じた。

その後も新しく来る生徒の対応や小西先生の指示で生徒の質問対応、やり取りを
しているうちにあっという間に2時間が過ぎてしまった。

先生の授業をまじめに受けて話をよく聞き、その指導に従えば、
作文の苦手意識を克服でき、次に何を書けばいいのかという「出題された問題への補助線」が
自ずと手ずから導き出せるようになるだろうな、と手ごたえを感じた時間だった。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

inarijuku

Author:inarijuku
稲荷塾について
東大・京大受験のための数学専門塾

著書:
稲荷の独習数学
教学社 




頭のいい子には中学受験をさせるな
メディアイランド




驚きの東大合格率
小さな数学塾のヒミツ
東洋出版

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR